青蔵鉄道 (2006年7月)
2006年08月11日
チベットの箴言
『K2 非情の頂』 ジェニファー・ジョーダン (山と渓谷社
とても面白い・・ というか、一気に読む。
ちょっと前に読んだ沢木耕太郎の『凍』が、いかにも甘ったるい抒情的なものに思えてしまう。
(沢木耕太郎は、私にとって永遠のアイドルだけれど
〓 望ましき生は、一日の虎 羊としての千年にあらず 〓
本の中に、このチベットの箴言を座右の銘としていた女性登山家の章があり
読み終えた今、ふと、
セラ寺の階段に座っていた物乞い?・・とも思うが、そうでもなさそうな3人のことが頭に浮かぶ。
お婆さんと
その孫と思われる男の子と女の子
強い陽射しの中
ひっそりと座っている
マニ車を回し、数珠を繰りながら巡礼するチベットの人々の心には
羊として生きざるをえない生涯(境遇?)であっても、虎としての一日があるのだろうな.. と、思うのだった。
とても面白い・・ というか、一気に読む。
ちょっと前に読んだ沢木耕太郎の『凍』が、いかにも甘ったるい抒情的なものに思えてしまう。
(沢木耕太郎は、私にとって永遠のアイドルだけれど
〓 望ましき生は、一日の虎 羊としての千年にあらず 〓
本の中に、このチベットの箴言を座右の銘としていた女性登山家の章があり
読み終えた今、ふと、
セラ寺の階段に座っていた物乞い?・・とも思うが、そうでもなさそうな3人のことが頭に浮かぶ。
お婆さんと
その孫と思われる男の子と女の子
強い陽射しの中
ひっそりと座っている
マニ車を回し、数珠を繰りながら巡礼するチベットの人々の心には
羊として生きざるをえない生涯(境遇?)であっても、虎としての一日があるのだろうな.. と、思うのだった。
2006年08月05日
天空銀座 パルコル
4年前に比べ、中国語漢字が目立つパルコル。
マニ車を回しながら数珠を繰るチベッタンの姿は変わらないのだけれど・・・・



チベッタンギャル
楽しそうに
アクセサリーを物色中
女の子の興味は・・・・
何処も同じ
観光客相手の偽小坊主
写真を撮ると
『我々のために寄付を・・・』
と、英語で書いた紙を見せる
とはいえ、強要するわけでもない
外国人との接触を楽しんでいるの か?
a donation
この『我々のために・・・』の『我々』
自分たちのために.. なのか? それとも、我々チベットのために.. なのか?
そういえば、
〓free Tibet〓 とプリントされたTシャツを一度も目にしなかったな。
チベット 危うし!
「ちべっと」を変換したら「チベット」の次に「西蔵」があるのだから。
マニ車を回しながら数珠を繰るチベッタンの姿は変わらないのだけれど・・・・
チベッタンギャル
楽しそうに
アクセサリーを物色中
女の子の興味は・・・・
何処も同じ
写真を撮ると
『我々のために寄付を・・・』
と、英語で書いた紙を見せる
とはいえ、強要するわけでもない
外国人との接触を楽しんでいるの か?
a donation
この『我々のために・・・』の『我々』
自分たちのために.. なのか? それとも、我々チベットのために.. なのか?
そういえば、
〓free Tibet〓 とプリントされたTシャツを一度も目にしなかったな。
チベット 危うし!
「ちべっと」を変換したら「チベット」の次に「西蔵」があるのだから。
2006年08月03日
行くなら・・ もちろん夏!
【青海湖】 琵琶湖の6倍以上ある中国最大の塩湖
モンゴル語で「青い湖」を意味する「ココノール」と呼称される。
真っ青な空
青い湖面
美しい山々
湖岸は黄色い菜の花畑
と思いきや・・・
すっかり整備され
一大観光地となっているのでした
(↑ yanattiさん撮影
しかし、青海省の夏は・・
何処まで行っても
菜の花・・菜の花・・菜の花・・菜の花畑
この子の名前は「ツェモ」
青海省のチベット族
バスを降りると、菜の花のすっきりとした良い匂いに包まれる。
あちこちにミツバチの巣箱が並んでいて、
道の奥のテントからエッサエッサとハチミツの入ったドラム缶を運んでくる。
純粋に菜の花のミツだけのハチミツ
ミツバチが浮いているドラム缶から
小さな手桶で掬って
味見させてくれる
サラサラしていて美味しい
ビンに詰めてくれるのだけれど、密閉性がいまいち不安で・・・・
この先の行程を考えると買う決心がつかなかった。
買った人に後で聞いたところ、ペットボトルに移し変えた.. と。
広口のビンから移し変えるのは大変だったろうな。
その姿を想像して・・ ちょっと笑っちゃったりしたのは秘密です。
「菜の花」 中国語では「油菜花 you cai hua」
モンゴル語で「青い湖」を意味する「ココノール」と呼称される。

青い湖面
美しい山々
湖岸は黄色い菜の花畑
と思いきや・・・
すっかり整備され
一大観光地となっているのでした
(↑ yanattiさん撮影
何処まで行っても
菜の花・・菜の花・・菜の花・・菜の花畑
この子の名前は「ツェモ」
青海省のチベット族
バスを降りると、菜の花のすっきりとした良い匂いに包まれる。
あちこちにミツバチの巣箱が並んでいて、
道の奥のテントからエッサエッサとハチミツの入ったドラム缶を運んでくる。
ミツバチが浮いているドラム缶から
小さな手桶で掬って
味見させてくれる
サラサラしていて美味しい
ビンに詰めてくれるのだけれど、密閉性がいまいち不安で・・・・
この先の行程を考えると買う決心がつかなかった。
買った人に後で聞いたところ、ペットボトルに移し変えた.. と。
広口のビンから移し変えるのは大変だったろうな。
その姿を想像して・・ ちょっと笑っちゃったりしたのは秘密です。
「菜の花」 中国語では「油菜花 you cai hua」
2006年07月30日
天空の城 ポタラ宮
その名のとおり
ラサの街を見下ろして建つ
高さ110m(13階建て
東西の長さ360m(1000以上の部屋
宮殿内は一切写真撮影禁止
真ん中の階段はダライ・ラマしか使えない
しかし、ダライ・ラマ14世が
この階段を上ることは生涯叶わないだろう
彼の肖像写真さえ置かれてないのだから
チベット自治区の現実・・・・
ポタラ宮内のトイレ
覗くと・・・
遥かな下にブツは落下していくのでした~
見晴らしは最高です
青海省の紅崖村にダライ・ラマ14世の生家がある。
タール寺のある湟中から、幾つもの峠を越えたところにある小さな村。
生家は大きな農家だったらしく、今は学校になっている。
歩いていると、村の人がサヤインゲンをくれる。
指でしごいて豆を出し、サヤの部分を生で食べろと言うのですね。
食べてみると、ほんのり甘くて美味しい。
もっと食べろと手に握らせてくれるけれど・・・ そうは食べられない。ごめんね。
さようなら・・ さようなら・・ 再見!
そして今、
二度と会うことはないであろう、穏やかで親切な人たちのことが懐かしく思い出されるのだった。
(この日、カメラをホテルの部屋に忘れてしまったのが今更ながら悔やまれる
2006年07月28日
天空列車 ゴルムド~ラサ
6:50 荷物のX線検査を受け駅の中へ
列車は 7:02 到着予定
来ない・・ 来ない・・ 来ない・・
結局のところ
9:00 ゴルムド駅を1時間半遅れで出発
座席の下に差込口があり
試してみたら・・・
ちゃんと酸素がシューシュー出てきた
車内はラサ(3650m)と同じ気圧のため
高度順応ができていれば必要ない
トト河(4533m)を過ぎた辺りで
車内販売のお弁当を食べる
麻婆豆腐に野菜炒めにポテトに.. etc
御飯も柔らかく美味しい
永久凍土部分が550㎞
高度最高地点は5072m
が、チベット高原の車窓風景は
何処までも広大で
真っ青な空と大きな白い雲が印象的
ニンチュンダラ山脈に沈む夕日を眺めながら
空心菜炒め インゲン炒め
トマトと玉子のふわふわ炒め
御飯とスープ
(ビールは我慢我慢
定刻到着! 驚きです!
何処でどう取り戻したのやら・・・
ゴルムド・ラサ間 全長1972㎞
13時間30分の青蔵鉄道の旅終了
お疲れさまでした~
途中駅に停車してもホームに降りることはできず、
(当然のことながら窓も開かないわけで
世界一高い鉄道駅(タンラ山口)でもアナウンスもなく・・・ 通過するだけ。
食堂車では公安警察がふんぞり返っているし、
中国人旅行者たちの公共モラル(?)がいまいち●×▼※■なのですね。
なんていうか・・・・
服務員は良く訓練されているだけに、外国人観光客としては残念なところです。
「中国国家地図・青蔵鉄路珍蔵版」 16元(約240円)
五つ星ホテルに泊まっているよう・・ と、青蔵鉄路豪華列車の未来構想図が載っている。と同時に、割と厳しい記事も掲載されているのでした。
天然ガス・石油・鉱物(特にリチューム)の資源開発と、
漢民族支配(民族統一?)強化のための鉄道かもしれないな・・ と、思ったりもする。
最近のコメント